中国は人民解放軍をグワーダルに駐留させ、港を軍事目的で永久使用したいと考えていると、Hyrbyair Marriが語る

イギリス、ロンドン: バローチスターン解放運動 (FBM) が、中国とパキスタンによるバローチスターンとその人々に対する搾取に反対し、ロンドンの中国大使館前で1週間にわたる座り込み抗議活動を展開した。バローチスターンの抗議活動家らは、9月25日から中国国慶節の10月1日までの7日間、昼夜を問わずデモを続けた。

抗議活動家らは、パキスタンと連携してバローチスターンの人々に対する犯罪行為に加わるのを止めるよう、中国に要求した。「共産党率いる中国とイスラム教徒のパキスタンは現在、共に手を携えてバローチスターンを搾取し、略奪し、植民地化しようとしています。パキスタンのパーンジャブ州の支配者らは、チャガイ地区にあるサインダック金・銅鉱山などを含むバローチスターンの天然資源や、戦略的に重要なグワーダル港などを中国に破格の値段で売却しました」と、FBMの広報担当者は語った。グワーダル港はイランとの国境に近いアラビア海岸に位置する戦略港だ。軍事的な意味でグワーダル港は、ホルムズ海峡の中国による支配や、アラビア海におけるアメリカ艦船の監視の役に立つ。

中国は、中国・パキスタン経済回廊 (CPEC) に460億ドルを投資してきた。中国はバローチスターンのグワーダル港を、中国北西部の新疆ウイグル自治区に位置するカシュガルと繋ぎたいと考えている。バローチスターン解放運動はCPECを死と破壊の回廊と呼び、パキスタンと中国がバローチスターンの植民地化や、バローチスターンの抑圧をさらに進めるのに与するだけだとしている。

FBMのある広報担当者はさらに次のように語った: 7日間の抗議活動の中で、我々は世界中から精神的援助や連帯感を得ることができました。多くの人が大使館前のこのデモに参加しました。バローチスターン解放運動のメンバーは中国とパキスタンに対するスローガンが書かれたプラカードを掲げました。中国、パキスタンと何度も叫び、パキスタン軍と中国はバローチスターンから撤退しなければならないと要求しました。

参加者や支援者に向かって語り掛ける中で、バローチスターン解放運動の指導者、Hyrbyair Marriは次のように語った。「パキスタンは我々の主権国家を70年前に占領し、我々の国を植民地化しました。そして今パキスタンは、我々の領土を帝国主義的な中国に又貸ししています」。彼はさらにこう述べた。「中国は人民解放軍をグワーダル地区に駐留させ、我々の港を軍事目的で永久に使用したいと考えています」。彼は東南アジアにおける中国の侵略的政策を非難し、中国の対外政策を帝国主義的なやり方と称している。

バローチスターンの解放運動は、同胞に対する中国の侵略的政策を非難し、中国は国際法を順守していないと主張している。中国による同胞の領土の支配権の主張や、中国政府が南シナ海問題を巡り、ハーグの仲裁裁判所が下した判決を拒否したことは、中国共産党の帝国主義的性格を表しているというのだ。

バローチスターン解放運動は、パキスタンや中国に対する運動を積極的に展開しており、独立国バローチスターンの確立を支持している。この3ヶ月の間に、バローチスターン解放運動のメンバーはドイツで20日間にわたって700キロのデモ行進を行い、アメリカで開かれた国連総会でもデモを主催し、バローチスターンでも中国に対する抗議運動を行い、イギリスの中国大使館前では1週間にわたる座り込み抗議活動を開いた。